豊橋 Z院 鐘楼新築工事
木工事は四方転び。柱など主要構造部はケヤキ。二重軒。組み物。などすべてが洗練されている。
屋根の軒先は真反り(総反り)で上品な反りでありながら隅先に行くほど力強さを感じるので建物全体に命がみなぎり躍動感のある建築となった。
妻破風は隅を振ること(振れ隅)により真隅に納めるものより破風が大きくなり、妻側の安定感を演出しまた妻側の勾配が緩勾配となり平側からの眺望に優美さをかもし出す。
また天井裏の小屋・軒裏など見えない部分にも長年の幾星霜に耐えうるに十分な配慮の構造となっています。
このような高水準の木工事を保護するべく瓦工事は 使用瓦 簡略式一体 本葺き瓦 奈良県瓦センター飛鳥2号鬼仕様 面付き鬼面 大棟鬼 降り棟 稚児棟 二の鬼付きで現在、隅棟施工の最終段階に入っています。
木工事が高度なだけに身が引き締まる思いで
着工させていただきましたが何とか、ここまで頭にこころに描いたように葺き上げることが出来ました。
このような職人冥利に尽きる仕事を施していただいた御寺院様・檀家様・元請さんの宮大工さんに感謝いたします。
本当に心に残る仕事となりました。ありがとうございました。