現在平行して宮大工さんよる蓑甲を作っていただいております。蓑甲(みのこう)というのは入母屋屋根(いりもややね)の破風面(はふめん)などに現れる屋根の曲面部分の事を言います。
蓑甲は従来の斜め野地ではなく、元請さん密な打ち合わせにより通常通り 雛壇形状に仕上げて頂いております。蓑甲と一言で言っても大工さんや設計さんによって形状は様々で蓑甲の勾配が早かったり、遅かったり、蓑甲の落ちが豪快だったりします。社寺建築(神社仏閣)弊社では雛壇施工によってなるべく緩やかな優美な形状(まるで蓑の甲)になるように施工を心がけています。
ここに瓦がのりますが、敷き平、掛軒唐草、二の平、掛巴、蟹面戸、など瓦がのります。重さだけでもかなり重く、この重さに耐える日
本の社寺建築はすばらしです。
左写真の右したの破風の末端部が社寺の瓦工事で雨漏りが多いところ、私達は破風尻と言うが、納め方で漏水するか、しないか決まってしまう。このあたりの工事は、今まで社寺専門に屋根工事をさせていただいた実績が物を言うかもしれまん。職人さんの腕の見せ所です。施工図(原寸図)は必ず書いて工事しておりますので、職人さんまかせではありませんよ~。
・