今日、日本屋根経済新聞に、古材の販売業者の話が掲載されていました。
元々は材木屋さんだったけれど、本物の木で建つ家が減ってしまったことから、儲からない・・・プロの仕事が無い・・・等々色々あったのでしょう。彼は2001年に古材倉庫を立ち上げ、年商20億円にした。
まあ、商売を抜きにしても、昔の材料には立派な物が多く、今まで解体され捨てられていたことは本当にもったいない話だと思う。
当社の近くに、秋山木工さんという家具屋さんがあります。そちらでは古材を使ったテーブルやベンチなど、なかなかしっかりとした、そして風情のある家具が作られています。
もったいないもそうだけれど、どこかで家の一部が活きているのも良いのではないでしょうか。
私は瓦屋ですから、なかなか再生というのは難しいけれど、これから解体、建替をされる方、一度屋根を眺めてみてください。これから建替をされる家でしたら、屋根は瓦ではありませんか?もし瓦でしたら解体前に一言「鬼瓦と数枚の瓦を残してくれませんか」と一言声を掛けてみてください。
平らな瓦は庭の土止めに、鬼瓦は魔よけになりますので玄関近くに飾ってください。
そして、少しのエコと、先代達が建てたときの気持ちを大切にする事が、時代を繋ぐ事となるのではないのでしょうか。