現在施工に入っている静岡県藤枝市谷稲葉にあるS寺の工事状況です。
位牌堂の解体工事はプロの解体業者さんが解体しております。
こちらのお寺さんは七福神巡りで、福禄寿尊天が祭られてる事でも有名です。
合わせて他の建物でも解体が始まり、棟の部分からは棟札が発見されました。
発見された棟札、棟梁は藤枝村の青島大工さんでした。昭和2年の話ですけど。
棟札は上棟の際に、建建造の年月日や施主・大工などを記して後日に伝えるために作成され、天井の棟木などに打ち付けられた板札のことです。棟札は守護札であると同時に、その建物の戸籍書のような大切な御札なのです。
お寺の代が替わっても建物がある限り、半永久的に残って行くものです。
今棟札は 古文書のみでは語りきれなかった地域の歴史や、建立に関わった人々の信仰の様相までも読み取ることができる資料として、新たな視点からの注目を集めてきています。しかし、その反面、棟札と言ってもそれが何であるかを知る人が少ないこともまた事実なのです。
横浜歴史博物館などでも中世の棟札といったタイトルで企画展覧会などが行われるなど、建築のタイムカプセルとして注目されています。