いよいよS寺様本堂の木工事が始まりました。
現状の本堂屋根勾配は鉄筋コンクリート造で向拝軒先で野地勾配3寸、その他、本屋廻りの軒先勾配は3寸9分と非常にゆるくい。
雨の逆流による雨漏りが心配されました。
そこで各軒先勾配を上げるように施工を計画。
予定図面のように寄棟の本堂に振れ隅(平側本堂向拝側の引渡し勾配を現状5.6寸のところを6寸に
妻側の引渡し勾配を現状5.6寸のところを7寸にすると野隅が外側に1メートル程、振れ大棟が2メートル程長くなる)を採用し各軒先勾配を上げながら雄大な姿になるよう計画しました。
寄棟は単純な屋根の形に見えますが、いろいろな工夫で
屋根の形に少し変化をつけることができ
職人さんの腕の発揮しどころといえましょう。
図面1
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