静岡の建設会社さまと研修の為、京都東本願寺の瓦工事の様子を見学させて頂きました。
この素屋根の中に阿弥陀堂があります。隣が御影堂(ごえいどう)です。見学させて頂いた東本願寺は浄土真宗「真宗大谷派」の本山です。 御影堂、大きい建物ですね日本国内で現在残っている御堂で1番大きいとか、1895(明治28)年再建と歴史は浅い御堂だが、大きさは横41間と桁違いに大きい。こちらは2004年頃改修工事を行い終了後素屋根をそのまま阿弥陀堂にスライドしています。そして今回の見学は隣の阿弥陀堂です。
今回案内して頂いた参拝接待所の僧侶の方 親切にありがとうございました。
内部の様子、建物が大きいので職人さんが小さくみえます。素丸も七寸ほどあると思いますが小さく見えますね。
巴だと思いますが通常のサイズより二寸大きいです。この修復工事ですが、案内によると宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌の特別記念事業として修復されているそうです。屋根を修復するのは建築後初めてだとか・・瓦工事に携わってるのは、株式会社 寺本甚兵衛製瓦 山本瓦工業株式会社さんとの共同企業体。なかでも山本清一さんは瓦業界でも選定保存技術者で有名な方です。東本願寺出入りの瓦屋さんなのですね。隅棟 化粧棟にも芯束を入れているのがわかります。棟に束を入れることによって地震などの揺れに強くなります。最先端をいってます。棟の積み方は鳥居工法で作業してますね、
一段目のはだのし瓦が、美しいですね、糸たるみ線、カテナリー曲線とも言います。こちらのサイトに詳しく掲載されておりました。
わかりますか?軒先にお寺の名前が刻まれています。しかも隅棟に近づくつれて、屋根は曲がっても文字は真っ直ぐ下へむけて刻まれています。これは、探り工法といって予め現寸を取りそれを元に瓦を制作する技法です。
こちらは蓑甲部分の探り工法
大棟の断面です。これで防水検査を事前にされたそうです。良く見ると葺き土が土ですが、実際は南蛮漆喰だとおもいます。
妻側の足場大きいですね。