清見寺(登録文化財)鐘楼葺き替え工事

お世話になった、静岡市興津の清見寺さんの鐘楼工事です。清水で生産された清水瓦で葺かれていました。現在、国内における瓦の三大産地といえば「三州(愛知県)」「石州(島根県)」「淡路(兵庫県)」です。しかし、かつては静岡もこの3つに肩を並べるほどの瓦産地だったのです。清水瓦の歴史は古く、江戸時代駿府城築城の際、三河地方から職人さんが渡り住んだ事からといわれています。清水の良質な粘土や、巴川を利用し全国に流通できる販路があったため、発展したとも言われています。

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写真は一枚づつくさびを使用し、曲線を描いてるところ。

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鬼瓦は裏板が無い古い形状のものです。

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大棟には、芯つか といって、棟を支える棟木が入っています。

先日ですが、清見寺の瓦を、清水次郎長生家に葺かれている瓦と比較したところ、寸法がほぼ一致、清見寺と清水次郎長生家と同じ時代の清水瓦が葺かれていた事が判明いたしました。

清水瓦、清水瓦の歴史については、次郎長生家耐震改修・修繕検討委員の建築士 伊藤貴広先生がブログにまとめてございますので こちらをクリック

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