株式会社 渡邊商店

ニュージーランドの茶室 小屋組完成!!


屋根の部分の仮の小屋組が完成した。今回出来ているのは屋根部分だけで、それより下はまだ刻まれていない。竹下建設、竹下棟梁に屋根が出来たと連絡があり、屋根原寸確認の為、竹下建設作業場へ向かった。

屋根は副棟梁のアレンジが加えられ、すばらしい作品に仕上がっている。

ケラバの部分が茶室にふさわしい蓑甲(みのこう)になり、隅棟部分の軒先が2寸ほど反り上がる形に、茶室らしく素晴らしくなった。

ここで良い意味での問題が発生!当初の予定ならば、刻み袖でケラバをスッキリ仕上げる予定だったが、蓑甲(みのこう)にアレンジしたのでいかにスッキリシンプル見せるのが職人の腕の見せ所だ。

そもそも茶室には瓦が全体的に使わ

れる事は少なく、棟の一部分だったり、庇部分だったりで、今回の様な全体を瓦で・・・は大変めずらしい。 なぜなら今回は現地の理由があるのです。

通常は、平部分を檜皮や銅板などでスッキリ仕上げるのだが、建築地のニュージーランドの治安を考えると、銅板などを剥ぎ取られる恐れがあるので、このプロジェクトでは瓦が一番適していると考えられる。 

ニュージーランドの治安だが、かつて世界で最も安全な国の一つといわれ

たニュージーランドも、近年では若干ですが犯罪は増加傾向にあります。オークランドに代表される都市部では、暴行事件、窃盗(特に置き引き)、空き巣、車両荒らし・自動車盗難、性・薬物関連の犯罪が多くなってきています。

建築地のニュープリマス市は田舎で安心できそだが、用心に超した事は無いので、銅板はやめておいた方が良いのかもしれない。


この副棟梁のアレンジだが、檜皮で葺けば軽く大変センスのいい構造だ。しかし瓦でいかに、見た目を重たく見せずに、古(いにしえ)の伝統建築を海外に伝えるかがテーマとなりそだ。そこで予定していた軒先一文字瓦を野郎軒瓦( 鎌軒瓦)に変更そして蓑甲を本葺平の重ね葺きに良くアレンジして行く予定だ。

 

予定している軒先瓦。

 

この後は瓦の手配や刻み作業の予定している。

あとは茶室部分の柱の仮組みが8月に副棟梁が予定していてテレビ局の取材がありそなので弊社も気合を入れている。

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