日ごろからお世話になっております、耐震補強工事では定評のあると言われております焼津市(旧大井川町)の有限会社マルワ建工様よりご紹介頂き、4月15日、16日の2日間、焼津市民文化センターにて開催された「やいづ耐震補強フェア」に出展させて頂きました。
主催が、焼津市木造住宅耐震補強推進協議会、共催が静岡県・焼津市という、地元に密着したフェアでした。東日本大地震の後ということもあり、ご来場の方々は、耐震に非常に熱心に見学をされていたように感じました。
弊社では、日本窯業株式会社様にご協力いただき、棟の強化金具を出展させていただきました。
静岡県でも平成21年の駿河湾沖地震において、日本瓦の棟(日本瓦屋根の一番高い部位の瓦が積み重なった部分)の弱さを痛感いたしました。そして少なからず、「日本瓦=地震に弱い」というイメージがついてしまったのではないでしょうか。
確かに数十年前に施工された瓦は地震に強いとは言い切れません。しかしながら、瓦業界も進化をしております。
現在の施工方法は、地震に強い全日本瓦工事業連盟の推奨する「ガイドライン工法」にて施工しております。そのガイドライン工法では、棟の中に今回出展させていただいた強化金具といって棟を建物と固定する金具を使用いたします。
このように、ガイドライン工法のように施工することにより、日本瓦でも地震にも強く、また台風などにも強い住宅になります。今回の東日本大地震においてもガイドライン工法にて施工された住宅は震災被害が少ないと聞いております。
日本の瓦の歴史は古く、崇峻天皇元年(588年)に朝鮮半島から来た4名の瓦博士によって伝えられたとされています。
当時の瓦から現在の瓦では、当然のことながら日本の風土にあうように先人たちによって進化が繰り返されてきました。地震に弱いイメージだけで、瓦が避けられてしまうのがあるかもしれませんが、現在の瓦は日本の風土にマッチし、地震にも強くなっており、遮音性や遮熱性等様々なメリットがある瓦を次の世代にも伝えていかなければならないと感じております。
この場を借りまして、ご来場頂きました皆様、またこのような機会を作っていただきましたマルワ建工様に厚く御礼申し上げます。