静岡市葵区の駿府城公園で復元工事中の坤櫓(ひつじさるやぐら)の工事用の足場などが外され、8日、美しい外観が現れた。純白のしっくい壁に本瓦ぶきで、最上部には高さ1・2メートルの青銅製のしゃちほこが見える。
外観や高さ12メートルは既存の巽(たつみ)櫓とほぼ同じだが、坤櫓の資料に基づき、石垣からの敵の侵入を防ぐ、石落としを設けているのが特徴。総工費は6億3千万円。
同市公園整備課によると、建築工事は今年末、坤櫓前の芝生広場の整備は来年3月末にそれぞれ終わる予定。一般公開は同年4月、有料になる見込み。内部では歴史にまつわる斬新な映像コーナーの新設を検討している。
.
静岡新聞社