社寺建築

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渡邊商店の
  工事の流れ

01.

建設関係者様プレゼンテーション

お寺様、檀家様に実際に屋根にどのような瓦を葺いたほうが良いか検証し提案させていただきます。 檀家様建設委員会の皆様にお集まりいただき、過去の施工実績や経験などから、詳しく説明をさせていただきます。

02.

現場調査・瓦調査

厳密な現場調査し、葺き替え前に腐食箇所や雨漏り箇所を事前調査します。 既存の鬼瓦などを取り外し、復元のサンプルに使用します。(外せない場合や、取り外しできない場合は、3Dスキャナで読み取り3Dプリンタでサンプルを作成する事も可能です。) その後使用可能な瓦を選定し、提案致します。

03.

使用瓦選定

檀家様など対象に瓦製造会社の視察を行います。(希望の場合)また、建設委員会様と会議などを開き工事の説明をさせていただきます。

04.

瓦志納・瓦御記帳

実際に携わった方が、名前を後世に残す事によって、その時代に作られた本堂がどの様な人達で 建てられ、又は、どの様な思いで残したのかを、鬼瓦に刻印いたします。 瓦志納は瓦にお名前を記帳していだき、志を納て頂く(寄付)事を行います。

05.

安全祈願・棟上式

(新築の場合)上棟式を行います。葺き替えの場合は安全祈願を行います。

06.

葺き替え準備・養生

葺き替えの場合は、屋根を解体する時に出るほこりなどから、天蓋などを守るため養生を行います。

07.

鬼瓦制作・復元

復元必要な鬼瓦などは補修や復元し、新たに製作する鬼瓦や鴟尾 鯱などにへら書きをして頂きます。 書きとは、瓦製造時に粘土を瓦の形に成型した直後、 半乾き状態の時に竹箆で掻き付ける事で、後世に伝える大切な記録となります。

08.

鬼瓦のへら書き

屋根を解体します。一枚一枚慎重に取り外します。復元作業では、古い瓦を一時取り外し、洗浄 保管 をします。 屋根裏の清掃も行います。

09.

屋根瓦撤去

刻印を作成し修復に必要な垂木、野地 茅負(かやおい)などを交換します。

10.

屋根小舞野地・調整・交換

元々茅葺で蓑甲勾配などが早い場合、弊社では、現寸図を作成し、勾配を調整して雛壇を宮大工さんに作成してもらいます。 また隅などを意図的に振って全体のイメージを変更をする場合もあります。

11.

野地勾配・蓑甲の勾配調整

土居葺き・トントン葺き工事が無い場合は、ルーフィングを敷き、その上に、コロシートなどのルーフィング養生材などを 使用します。使用瓦を事前に仮並べなどをし、割をしたうえで、桟木を施します。

12.

土居葺き・棒打ち

土居葺き・トントン葺き工事が無い場合は、ルーフィングを敷き、その上に、コロシートなどのルーフィング養生材などを 使用します。使用瓦を事前に仮並べなどをし、割をしたうえで、桟木を施します。

13.

事前刻み・搬入

瓦を大型トラック(弊社所有)で運搬しフォークリフト(弊社所有)で現場に搬入します。 お施主様の現場で瓦が邪魔になってもすぐに移動できるように、フォークリフトは基本的に常駐します。

14.

瓦葺き・軒付け、桟葺き

弊社では軒先面土を木製にしております。(写真参照) 面土取り付け後、軒先の瓦をとりつけます。桟葺きは、行儀の悪い瓦を選別し 隙間(さかさ)が出ないように施します。その際、桟はすべて釘留めします。

15.

瓦葺・掛け瓦取り付け

掛瓦をとりつけます。掛瓦が、寺紋がある場合は、事前に探った現寸図をもとに、家紋が常に下を向くように施工します。

16.

鬼瓦据付・鬼上げ式

屋住職さま建設関係者さまと建物の安全と災害から守る鬼瓦に対し、入魂し祈願いたします。鬼は重量がある為慎重に職人さん総出で鎮座させます。

17.

棟取り・目透かし工法

棟瓦(のし瓦)を選別器を使い、数種類にそりの強さを選別します。選別する事によってお寺の曲線を無理なく棟に反映できます。 棟瓦をあらかじめ描いた現寸図にそって施工します。弊社では、基本的に棟の線を大切にするため、鳥居を作成し目透かし工法で施工しています。 その際葺き土を使用せず、基本的に現場練の南蛮漆喰で対応しています。

18.

瓦葺・鴟尾・鯱取り付け

すべての屋根で取り付ける訳ではないですが、鴟尾と鯱などの棟飾りを取り付けます。 (写真:駿府城坤櫓・アスカ工業様一次請け)

19.

樋制作・樋り付け

樋工事が必要な場合は、弊社板金部で行います。

20.

完了検査・確認検査

弊社では施工中・施工後において、数々の自主的な検査を行なっています。 また元受様の協力により確実な社内検査で品質管理に取り組んでいます。

21.

落慶法要 式典

お寺様主催の落慶法要が行われます。

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